グローバル属性を並べてみる- 『html5』

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    グローバル属性とは、すべての要素に共通して指定できる属性です。
    HTML5以前は「ほとんど全ての要素に使用可能」と定義されているものはありましたが、「全て」と定義されている属性はありませんでした。
    HTML5で新しく定義されたのは、「hidden」「translate」「spellcheck」「contenteditable」です。

    主なグローバル属性

    class

    CSSでおなじみのclass属性は、指定した要素が属する種類や分類を示すための属性です。
    名前は空白文字で区切って記述することができ、連続して複数を記述することができます。
    先頭、末尾の前後に空白が挿入されていても問題ありません。
    値を空のままにしておくことも可能です。

    html

    
    <div class="ex1 ex2 ex3"></div>
    <div class=" zoro sanji nami "></div>
    <div class="325"></div>
    <div class=""></div>
    
    

    id

    javascriptで取り扱うことの多いid属性は、指定した要素に固有の名前を与えるための属性です。
    「固有」なので、同じページ内で他の属性に同じ値を指定することができません。
    アンカーリンクの指定や、特定の要素1つを対象にしたい場合に使用します。

    classとは違いidは、空白文字を含むことができず、値を空にすることはできません。

    html

    
    <div id="sanji"></div>
    <div id="0302"></div>
    
    

    lang

    lang属性は、要素内容と属性値の言語の種類を示す属性です。
    値は、「BCP47」という使用で定義されている言語タグを記述します。

    文書全体の言語がわかるように、html要素」にlang属性を指定すつことが推奨されています。

    html

    
    <!doctype html>
    <html lang="en">
    <head>
        <meta charset="UTF-8">
        <title>Document</title>
    </head>
    <body>
        
    </body>
    </html>
    
    
    

    title

    title属性は要素に関連する補助的な案内や補足情報を示すための属です。
    通常はブラウザでマウスオーバーしたときのツールチップとして表示されます。

    contentを使って自作ツールチップもいいかも。

    ユースタス屋

    css

    
    .ex01 {
        position: relative;
        margin: 1em;
        display: inline-block;
     }
    .ex01::after {
        display: block;
        width: 200%;
        padding: .2em .8em;
        content: attr(title);
        top: calc(100% + 15px);
        font-size: 12px;
        color: hsla(200, 40%, 5%, 0.5);
        background-color:hsla(200, 40%, 90%, 0.3);
    }
    .ex01::before {
        top: 100%;
        content: \'\';
        width: 0;
        height: 0;
        border-style: solid;
        border-width: 0 15px 15px 15px;
        border-color: transparent transparent hsla(200, 40%, 90%, 0.3) transparent;
    }
    .ex01::after, .ex01::before {
        position: absolute;
        left: 50%;
        opacity: 0;
        transition: .4s;
        -webkit-transform: translateX(-50%);
        transform: translateX(-50%);
    }
    .ex01:hover::after, .ex01:hover::before {
        opacity: 1;
    }
    
    

    dir(列挙属性)

    dir属性は、要素内容のテキストを表記する方向を示す属性です。
    値にはキーワードが用意されていて、「ltf(left to right)」左から右と「rtl(right to left)」右から左、またはautoを指定します。

    tabindex

    tabindex属性はtabキーによるフォーカスの移動順序を指定します。
    tabindex属性を指定すると、フォーカス不可要素もフォーカスできるようになります。



    順序の決まり

    値には、整数を記述します。

    • 0以上…tabキーのフォーカス順序は値の小さい順になります。「1、2、3」
    • 0以下(負の値)…tabキーのフォーカス移動ができなくなります。
    • 0…0以上の値が指定された要素の後に続きます。「1、2、3、0」
    • 指定していない要素…0に続きます。「1、2、3、4、0、指定していない要素」
    • とびとびの値…値は連番である必要はありません。「1、5、8、190、0」
    • 複数に同じ数値…DOMの順にならいます。

    style

    style属性は要素の表示方法を指定します。値にはcssのプロパティと値を記述します。
    コンテンツの表示/非表示に使用するのは非準拠です。(hiddenをつかう)

    html

    
    <div style="font-size: 115%;"></div>
    
    

    accesskey

    accesskey属性は要素にキーボードからアクセスするためのショートカットを割り当てます。
    アクセスした後のアクションは、リンク先を開いたり、入力欄の選択やコマンドの実行などです。

    大文字と小文字は区別され、空白文字で区切って複数指定ができます。

    html

    
    <a href="bellamy.html" accesskey="B">ベラミーの成長日記</a>
    <a href="bepo.html" accesskey="b">ベポのアイアイ</a>
    <a href="sanji_zoro.html" accesskey="s z">まりもとぐるまゆ</a>
    
    

    ただしブラウザによって操作が異なる場合があるので、広く一般的な実装には向いていません。

    HTML5から追加されたグローバル属性

    HTML5から定義された新しい属性たちです。

    hidden(論理属性)

    hidden属性は関連性がないことを示します。
    「非表示」という意味や「隠す」といった目的で使用することはできません。

    html

    
    <label>
        <input type="radio" name="zoro">
        onigiri
    </label>
    <label>
        <input type="radio" name="zoro">
        sanzensekai
    </label>
    <p id="bad" hidden>それくらいじゃむりでしょう</p>
    <p id="ok" hidden>それならたおせますね</p>
    
    

    translate(列挙属性)

    translate属性は、要素内テキストの翻訳の可否を指定できます。
    ブラウザが翻訳してくれる際に、文章的に翻訳されてしまうとおかしくなってしまう箇所(ソースコードや固有名詞)などに指定します。

    • yes…翻訳の対象になります(初期値)
    • no…翻訳の対象外になります

    html

    
    <p>うるせえ...<span translate="no">鬼斬り-onigiri-</span></p>
    
    

    spellcheck(列挙属性)

    スペル及び文法チェックの有無を指定します。
    挙動については定義されておらず、ブラウザごとに異なります。

    • ture…チェックをする
    • false…チェックしない

    contenteditable(列挙属性)

    contenteditable属性を指定すると、要素が編集可能になります
    編集後の保存や印刷が可能になります。

    • true…編集可能
    • false…編集不可

    カスタムデータ属性「data-*」

    カスタムデータ属性とは使用するのに適当な属性がないときや、独自のデータを追加したいときに、任意の要素に独自の属性を追加できるように用意されています。
    属性名は「data-」という接頭語をつけ、任意の1文字以上を続けて記述します。

    1つの要素に属性はいくつでも指定でき、属性名にはアルファベットの大文字を記述することができません。

    html

    
    <div data-devil="5656">straw hat</div>
    
    

    WAI-ARIA関連属性

    HTML5では「WAI-ARIA」という別の仕様で定義されている「role属性」「aria-**属性」を任意に指定することができます。
    「WAI-ARIA」
    動的なコンテンツや、複雑なインターフェースを持つサイトやアプリをアクセシブルにするための仕様です。

    role

    role属性は、要素の役割がなんであるのかを示すために使用される属性です。
    例えばリストでnavigationと指定するなど、用途を明確化するために指定します。

    aria-***

    aria-***属性は要素のその時点での状態や特性を示すための属性です。

    html

    
    <input type="radio" aria-checked="true">
    <input type="radio" aria-checked="false">
    
    

    列挙属性と論理属性

    属性の性質について書いておきます。

    列挙属性

    列挙属性とは、あらかじめ決められたキーワードの中から値を選択する属性です。
    キーワードは大文字/小文字を問いません。
    列挙属性は値を空文字指定できるものもあり、指定すると初期値に設定されます。

    html

    
    <h1><p translate="NO">鬼斬り-onigiri-</p></h1>
    <h1><p translate="no">鬼斬り-onigiri-</p></h1>
    <h1><p translate="">鬼斬り-onigiri-</p></h1>  //yesの値
    
    

    論理属性

    論理属性とは、属性名だけで指定できる属性です。
    属性を指定すると、値が真(true)になり、指定していないと偽(false)になります。
    値を指定して記述することもでき「属性名=”属性名”」、値を空で記述することも可能です。

    html

    
    <span hidden=""></span>
    <span hidden="hidden"></span>
    <span hidden></span>
    
    

    おわります。

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